ここは、「佐喜知庵」という少し怖そうな名前がついています。
(この辺りは、豊田佐吉ゆかりの土地柄で、多分それを文字ったのでしょうが)
それはともかく、思い切って玄関に入り込んだ話の続きです。
広いたたき(土間)に、大きな靴脱ぎ石があり、しんとして人の気配がありません。
正面に「どうぞお上がりください。」と書いてあります。
小生もう半ばやけくそで、靴を脱いで単身上がりこみました。
「こちらへ→」と
ありますので、魔宮に迷い込んだ勇者よろしく、敵陣深くへ進みます。
そこは、結構広い廊下があり、ガラス戸越しに庭が見渡せるようになっています。
「うん、ここで縁側にでも腰掛けて庭を見ていると、抹茶が出てくるという趣向だな」と、
やや気持が落ち着きました。
ここまでは、不安ではあったものの、この後の展開は全く予想していませんでした。
小生が、庭を眺めながら廊下を奥に向かってゆっくり進んでいる時、
突然反対側の襖が音も無く開きました。
すわ、出たな迷宮の魔王! (つづく)
コメント
[…] <佐喜知庵の魔王>の一件以来、多少なりとも茶道に興味が湧いた小生は、 […]
[…] よって、その日に担当した社中により、呈茶の内容も違い、、魔王のときの […]
[…] そういえば、かの佐喜知庵の魔王もこんな雰囲気だったかなぁ […]
Спасибо буду заходить