茶道 茶事とは難題

茶事とは難題_13(一瞬一人前)

箸落とし
   (写真は「茶道入門・茶道とは」より)

 最後に、全員揃って箸を落とし(食事の終りを亭主に知らせる為、
膳の縁に乗せ掛けておいた箸を手で押して膳に落とす)、目出度く
懐石の終了となりました。

 この最後のところは、小生も作法を覚えていましたので、皆と一緒に
威張って箸を落とし、ここだけ一瞬、一人前になった気分です。

 懐石の次は主菓子(おもがし:主役となる菓子)を頂きます。
五段重ねの縁高(ふちだか:菓子を入れる重箱)が回ってきますが、
あんな物を持ち回すのでは、ひっくり返しそうな不吉な予感がして
落ち着きません。

 もっと、安全そうな入れ物に入れればよいのに。  そもそも、
ちょっと失敗すると大ごとになりそうな作法が多すぎで...
またまた遠吠えをしています。

 実際には順々に箱を取っていきますので、小生の所に届いた時には
もう2段ぐらいになっていました。     _ これなら大丈夫。 

縁高
   (写真はNHK「趣味悠々・点前を楽しむ」より)

 ここからさらに自分の懐紙の上に菓子を取り出すわけですが、
「想定」では部屋の中央へコロコロ...。 
 添えられた黒文字(楊枝)を慎重に菓子の真ん中に突き刺し、
左手を添えるというより、ほとんど左手で菓子を握って_ 
よしよし、うまくいきました。

 まあ、しかしなんです。 
料理にしても菓子にしても、どうやって食べるかとか、落とさないか、
とかばかり考えているので、残念ながら、どんな味がしたかなど
さっぱり解りません。 ゆっくり味わえるようになるのはまだまだ先の
ようです。
 
 ここで中立ち(なかだち:一旦外へ出て部屋の準備が整うのを待つ)
になり、ぞろぞろと部屋の外へ出ました。
 本当は、腰掛(こしかけ:庭に設けてある、簡易式の休憩所)で待つ
のが正式ですが、今回は母屋の二階で準備を待ちます。 

 この休憩は、席の準備のためにあるものですが、小生にとっては
正座と胡坐で酷使され、そろそろ限界にきていた足を休めるための
貴重な時間となりました。 ということで、いざ後半戦へ。 (つづく)

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