キャンディーズ 音楽

キャンディーズ_19(もう充分?)

 さて、「微笑みがえし」を歌って、キャンディーズ曲は一応終わり、伊藤蘭は涙ぐみながら舞台下手へ去ったのですが、どうやら下手に去る時と舞台奥のトンネル口から出入りする時があるのは、何か意味があるようです。例えば、舞台奥はタイムトンネルを意味していて、キャンディーズ時代から、ソロの伊藤蘭の現代への移動を表しているのではないかな、などと考えているうちに、はやアンコールの時間になり、伊藤蘭はブルーのドレスで現れました(青はスーちゃんのイメージカラー)。
 アンコール曲は3曲も披露されたのですが、一番最後の曲は「私も大好きな、もちろんみなさんも大好きなスーちゃんが作った歌です」と紹介され「Please Come Again」が始まりました。

青一色の「Please Come Again」(オフィシャルサイトより)

 この曲は、最後のリフレインで「Thank you ever so much.」と、伊藤蘭とファンたちが掛け合いで歌うのですが、この時は会場中が一体となり、皆ペンライトを青一色にしてゆっくりと振りながら、今日一日のコンサートの余韻に浸ったのでした。

 最後に、ステージ上に出演者全員が手をつないで並び、客に深々と礼をしてから演奏者たちは下手へ去り、1人残った伊藤蘭が客席に手を振りながら、万雷の拍手とランちゃんコールを浴びつつ、舞台奥(のタイムトンネル)に消えて行ったのです。もちろん小生も、(このときはもう元気を取り戻していたので)思い切り大声で「ランちゃ~ん」と叫びましたよ。

 ところで、この後に予定されていた(伊藤蘭の)コンサートはほとんどが中止になり、最後に開催予定だった4月の東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演だけが(映像収録があったためか)、2度にわたる延期の末に、半年後の2020年10月にやっと開催されたのですが、残念ながら制限の多い公演で、席は一つ置きでマスク着用の義務付けがあり、立ち上がるのも、声を出して声援するのも禁止だったそうです。
 また、この後12月にホテルニューオータニで「クリスマスディナーショー」なるものが1日のみ開催されたのですが、同様の制限があったようで、コロナ禍の下やむを得ませんが、これでは楽しさも半減ですよね~。
 でも、ということは、ひょっとすると... 小生がコンサートの最後に発したものが、現時点における「(日本で)最後のランちゃんコール」なのかもしれない!

 そのかわり、これらの公演では新曲発表という思わぬプレゼントが付いていたのです。これは「My Bouquet」以後初の新曲で、伊藤蘭の初のシングル曲でもあります。
 次の動画はその新曲「恋するリボルバー」を伊藤蘭が10月の渋谷での公演で初めて披露している様子です。この曲は2013年に作られて日の目を見なかった曲とのことですが、もっと古い昭和の雰囲気を醸し出しており、伊藤蘭にも(キャンディーズにも)ぴったりの曲のように思いますが、どうでしょう。
≪伊藤蘭の新曲「恋するリボルバー」YouTube Sony Music より≫

 話を戻します。
とにかく、こうして素晴らしいコンサート(の小生の体験)は終わりました。

終了後のステージ

 会場の外に出て、周りにある芝生広場にくつろいでゆっくりと星空なんぞを見上げていると、まだ何となくコンサートが続いているようで、少々寒かったのですがいい心地でした。
それまでにネット上で、伊藤蘭のコンサートを楽しんだ人達の「生きててよかった」「こんな日が来るとは夢のようだ」などという感想をよく目にしたものですが、これらの大袈裟な感想は、今や小生にも理解できるような気がします。
 このコンサートは、ただ大騒ぎして面白かったというだけではありません。伊藤蘭の人柄のせいか、その一所懸命に客をもてなそうとする気持ちが観ている側に伝わって来て、とても好感がもてたのです。全体としては、観客は思ったより静かで、さすがは名古屋といったところですが、会場中がみんな「昔からの仲間」であるような、そんな温かな雰囲気があふれていたコンサートであったような気がするのです。

 また、(健康なうちに!)ぜひ出かけたいと思いますが、それでも、もし座席が今回のように特別でなくて、後ろの方だったりしたら、全然つまらないのかもしれないですよね。

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 というわけで、軽い気持ちで書き始めた最初の思惑と大きく異なって、延々1年近くにも亘った(投稿の間が開き過ぎですが)キャンディーズ~伊藤蘭 のお話は、ヤレヤレやっと、これにておしまいです。
 そろそろ伊東蘭の周りは、何かと騒がしくなってきているようですが、また機会がありましたら、ご報告を...

えっ、キャンディーズは「もう充分」ですか? (この項おわり)*

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コメント

  1. マコ より:

    怒涛の感激コンサートが終わったら
    えっ?もう終わり?う~ん
    この終わり方はメチャクチャ余韻が残るので好きなんですが
    楽しみが一つなくなりました。
    まあ読み直せばいいんですけどね。

    次の作品を楽しみにしています。

    • kitapon より:

       このシリーズは、話がだんだん重くなってしまって、書く方も(多分)読むほうも、なんだか肩の凝ってしまうような内容だった気がします。

       次回はもっと軽いお話を ...。

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