前回までで、キャンディーズが奇跡のファイナルコンサートをやり遂げた_ というところまでお話をしましたが、でも小生は確か、「キャンディーズの(初心者による初心者のための)説明をもう少し続けます」などと言っていたはずだったのに、気が付けばキャンディーズについての大層な話を、すっかり夢中になって書いているではありませんか。いや、本当はもっと軽いお話をしようと思っていたのですけどね、ついつい力が入ってしまいました。
とは言え、実はこの小生の話にはまだ続きがあるのです...。
まずは解散以降の3人がどうなったか、というところから(出来るだけ簡単に)続けます。
・ランちゃん(伊藤蘭)は、解散2年後の1980年2月には、女優として芸能界に復帰します。
当然、記者会見では、「結局、普通の女の子には戻れなかったのですか?」などという質問が、次々に飛び出しましたが、でも本心を言えば、メディアもファンも実は復帰を待ち望んでいたわけで、あまり追い詰めて「では、やっぱりやめます」などということになったら大変ですから、まぁちょっと意地悪をされた_という程度で、存外スムーズに復帰のための一通りの儀式は終わったようです。
その後、いろいろな映画やテレビドラマに主演または主演級で出演。また以前より希望していた舞台への出演にも力を入れ、1989年には俳優の(「相棒」で有名な)水谷豊と結婚し、娘(趣里)を出産後も順調に活動している。
・スーちゃん(田中好子)は、1980年5月に復帰し、主に女優として活動。一時ソロ歌手として、シングル「カボシャール」とアルバム「好子」をリリースしたが、あまり評判はよくなかった。但し、女優としては大成し、1989年5月に公開された今村昌平監督の「黒い雨」では日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など、この年の数々の主演女優賞を受賞した。テレビドラマでもいろいろな話題作に出演し、田中好子は知っているが、キャンディーズは知らないという世代も多いようである。
1991年に(夏目雅子の実兄と)結婚したが子供には恵まれなかった。そして、2011年4月に乳がんのため、
55歳で死去した。この時のファン達の受けた衝撃や、伊藤蘭、藤村美樹の悲しみなどについての話は、ここでは触れないことにする。ただ、これで(多くのファンがそっと隠し持っていたであろう)「キャンディーズの再結成」への希望は、永久に絶たれたのであった。
・ミキちゃん(藤村美樹)は、1983年にソロ歌手として期間限定で復帰し、シングル「夢・恋・人。」とアルバム「夢恋人」をリリースした。シングル曲はオリコン13位というまずまずのヒットとなったが、間もなく結婚して以降芸能界の表舞台には出ていない。現在は3児の母。
次の動画は、だいぶ大人びた藤村美樹が、TBSテレビの「ザ・ベストテン」で「夢・恋・人。」を歌う様子です。(う~む、充分にうまい!)
≪「夢・恋・人。」YouTubeCS – Candies and Seiko より≫
3人は、解散後は再結成はもとより、公の場所に3人揃って姿を現したり、キャンディーズの話題に触れるようなことを一切拒否していた。しかしその後も、キャンディーズに対する根強い人気は衰えず、2008年に「解散コンサートの映像」を鑑賞するイベントが開催されると2000人が集まり2万本のテープが乱れ飛んだとか、2015年!に「ファイナルカーニバル」やTV場面を収録したDVD5枚組の「キャンディーズ メモリーズ FOR FREEDOM」(定価¥25,500!)が販売されると、オリコンDVD週間チャートで初登場第1位を獲得_などなど、話題に事欠かなかった。
_で、 小生が「最近キャンディーズにハマっています」と、ブログに投稿して、「2年ほど前の話です・・・」と書いた、キャンディーズに興味を持ち始めたきっかけについてのお話は、つまり2018年ごろ、キャンディーズ解散からちょうど40年経った頃のことということになるのです。 (キャンディーズ_1(音楽好き)参照)
というわけで、(やっと話が最初に戻りましたが)小生が以上のようなキャンディーズ物語に大層興味をもって、暇があるとネットを検索して、まだ読んでなかったキャンディーズ情報などを見つけたり、新しいYouTubeの関連動画を見て楽しんだりして1年ぐらい経った2019年の春に、何だか不思議なニュースがネット上に流れ始めました。
それは、「伊藤蘭が、41年ぶりにソロ歌手デビューすることを発表した」というものです。
えっ、伊藤蘭って、あのランちゃんが?! 今頃?! 歌手デビュー ?! (この項つづく)
コメント
子供だった3人は3人だったから頑張れた!と思って読んでおりましたが
大人になった3人を読んでみると
つくづく才能って持って生まれてくるもんだな~って思います。
そしてランちゃんのコンサートに続くんですね。
次回も楽しみです。
最近忙しくてなかなか投稿できません。
次の投稿もいつになるやら...
で、才能の話ですが、持って生まれたものはもちろん、
彼女たちが物凄く努力しているのも確かなようですね。