キャンディーズ 音楽

キャンディーズ_17(難解なペンライト)

 入場してからの行動は全て計画通りです。まずグッズ売り場に並び、「ペンライト」とパンフレットを購入しました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: ranitoh13.jpg
グッズ売り場

 次に、自販機でお茶を買い、トイレの位置をしっかり確認し(最近すっかり頻尿でトイレが近いのです)、最後に客席に入りました。
 舞台側から全体を見るとこんな感じで、5階席まである2500人収容の会場は、さすがの広さです。

広い会場(コンサート終了後に撮影)

 さて、小生の座席を確認すると_
おおっ、想像以上の近さです。それに舞台の高さが思ったより低いので本当にすぐに駆け上がれそうな雰囲気です。(そんなことしませんが)

舞台はすぐそこに(コンサート終了後に撮影)

 席回りの様子を窺うと、左隣は50代程度の静かな男性。その左は3~4人の男女で、結構な本格的ファンらしく、「キャンディーズ」や「蘭」と書かれたうちわなどを用意してきています。後でわかったのですが、その左ぐらいに、全キャン連関係者などもいたようです。(先に述べたように、1列目は真ん中の12席しかなくて、小生の席は右端です)

 席に座り、さっき購入したペンライトを確認してみました。
これは、ネットの情報によるとファン必須のアイテムのようで、(伊藤蘭のファン情報では)曲によって色を変えて振りましょう_などと書いてあるので、小生も仲間外れにならぬように、曲と色の対照を一通り覚えてやって来たのです。それにしても、これは小生の知っているペンライトとは大違いで、最近?のものはライトスティックとかサイリュームとか呼ばれている大型の物で、ペンというより警官や警備員が所持している警棒そっくりです。値段も高いだけあって、何と14色も出すことができます。

ペンライト(オフィシャルサイトより)

 で、説明書を開いて使用法を確認したのですが、14色もあるために、目的の色に変えるのが至難の業で、例えば赤から青に変えようとすると、何度もスイッチを押さねばならないという(本末転倒の)構造です。その上、舞台の照明と混ざってしまって、自分が今何色を点けているかがはっきり解からぬというありさまで、これは少なくとも小生のような年代の者が使いこなせる代物ではなさそうだと、やや途方に暮れている内に、開演時間が来てしまいました。

 というわけで、いよいよコンサートの始まりです。照明がそれらしく変わり、演奏が始まり、ついに伊藤蘭が舞台中央奥にある、トンネルをイメージしたような出入口から歌いながら登場しました。最初は「マイブーケ」からの2曲です。
 このとき小生は、本物のランちゃんが自分のすぐ目の前で歌っているという不思議な状況に、自分の感覚がついていけない_ といった何か落ち着かない雰囲気だったのですが、最初のMC(曲の合間の語り)あたりになって、やっと小生もコンサートの雰囲気の中に入っていけたような気がします。

目の前にランちゃんが!(BARKSより)

 伊藤蘭の歌は充分に聴かせてくれます。音程が不安定な部分もままあったのですが、それはライブですからほとんど気になりませんし、CDなどで聴くよりももっと若々しい声で、本当に「おいくつですか?」と言いたくなります。音響も申し分ありません。実は、ライブの1列目というと、客席に向けたスピーカーから大音量が流されるという可能性もあるかと心配していたのですが、考えてみればここはもともとオペラ会場です。最後まで「音が聞こえにくい」とか、「音量が不適当」などということは一度もありませんでした。
 ところで、ペンライトは何故か1列目は小生1人しか使ってないようです。2列目あたりは結構使っている人が多かったので、もっぱら彼らを参考にして(盗み見しながら)ペンライトを振ったのですが、全体を見てもせいぜい1/3程度しかペンライトを使っておらず、しかも全然「(ネット情報の)お約束」通りの振り方では無いのです。ということで、結局ペンライトはその辺にうっちゃっておいて、もっぱら手拍子ぐらいにしてステージに集中することにしました。

 演奏は管楽器を入れても最低限の5人で、これに女性コーラス2人と伊藤蘭の総勢8人で、「ファースト・ソロ・コンサート」の時よりも少し少ない編成でしたが、それでも演奏自体は充分にボリュームもあり、さすがにプロの演奏は見事なものだと感心しました。
 伊藤蘭は、最初はステージ中央にある一段高くなった舞台の上で歌っていたのですが、曲が進むにつれて、そこから降りて、舞台の一番手前まで出てきて歌うので、まさに迫力満点です。

 ところで...まだ開演から1時間も経っていないのに、先程から何となくトイレに行きたくなっている自分に気付いていました。(歳は取りたくないもので、最近はこういう頻尿の現象がよく起こります)
 これはまずい。非常にまずい。折からステージでは、「マグノリアの白い花」を伊藤蘭が熱唱しています。この曲は、アルバムのなかで、一番静かな曲なのです。こんな歌の真っ最中に、一番目立つ1列目から立ち上がった客が、その他の客全部と、歌唱中の伊藤蘭が、一体何事かと注視する中を、トイレに抜出すなどということは、まるで悪夢のような出来事ではないか。また間の悪いことに、この時は客席の照明も結構明るかったので、闇に紛れてというわけにも行かないのです。
 とはいっても、こうなってくるとなかなか我慢が効かなくなってしまいます。う~ もう少し我慢してみようか? そんなことをしていて、もし間に合わなかったらどうするのだ。この時の小生は、 伊藤蘭の歌などだんだん聞こえなくなってきて、頭の中はほぼ真っ白になっていたのです。
 ええい、もう、どう思われても構わぬから今すぐトイレに行ってこよう!
(我慢しつつ、この項つづく)

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コメント

  1. マコ より:

    ペンライトまで買ったのに~
    コンサートの途中ってとこが残念でしたね(-_-;)

    しかし解決策はあります。
    そんな症状には「八味地黄丸」ですよ。
    即効性はないけど、先生に相談してみて下さい。
    悪夢だなんて年なりの症状だから仕方がありません。

    次回も楽しみです(*^^*)

    • kitapon より:

      いやいや、もちろん「八味地黄丸」はすでに常備薬のひとつになっていますが、なかなかそれで解決とは…
      おっと、せっかくの夢のコンサートが、とんだ年寄りの健康相談になってしまいました。

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