キャンディーズ 音楽

キャンディーズ_13(複雑なファン心理)

「元キャンディーズ 伊藤蘭、ソロ・デビュー決定。5月29日に41年ぶりのアルバム『My Bouquet』リリース」
「東京 大阪にてファースト・ソロ・コンサート開催決定」

 ランちゃんがキャンディーズ解散から 41年を経て、ソロ歌手としてデビューするというこのニュースは、当然のことながらファンの間を大きな衝撃を持って駆け巡りました。
 但し、それに対するファン達の反応は単純に大歓迎だったかというとそうばかリでもなく、SNS上に見られるファン同士のやり取りや、ブログに書き込まれたコメントなどには、何となく微妙な雰囲気が漂っていたような気がします。
 「今さら」といった白けた感情や、40年以上大切にしてきた思い出を壊してほしくない_といったものから、「大丈夫か?」などと心配する声まで、そこには複雑なファン心理が流れているようで、却って事の重大さを生々しく表しているようにも思えました。

 しかしながら、2019年の5月にアルバム「My Bouquet」(マイ ブーケ)が発売になると、これらの否定的、悲観的な意見は急速にネット上から消えて行くことになります。もちろん、このアルバムに関する評価は人それぞれでしょう。でも、オリコンのアルバムランキング8位を獲得したこのアルバムは、多くの人に高評価され、疑心暗鬼だったファン達を安堵させるに十分な内容であったと言えます。
 このアルバムの選曲にあたっては、色々な作家に曲を発注し、110曲も集まった中から11曲をセレクトしたとのことで、豪華な作家陣が名を連ねており、なるほどこれでは「駄作」は入りようがないかもしれません。

マイ・ブーケのジャケット (Sony「otonano」より)

 もちろん、小生も早速聴いてみましたが、なかなか良い出来のアルバムといっていいかと思います。伊藤蘭の歌も、歌手をやめてから41年も経って(64歳!にもなって)歌ったにしては、充分に声が出ているのに驚かされます。

次の動画はアルバム「My Bouquet」からのダイジェスト映像です。
≪「My Bouquet ダイジェストVol.1」YouTube Sony Music より≫

 一通り聴いたなかで、結構気に入った曲が何曲かありました。
「あかり」「女なら」「マグノリアの白い花」「恋とカフェインとスイーツと猫舌」などが小生のお気に入りですが、同様に3曲ほどはあまり好きになれぬというか少々退屈な印象の曲があったのですが、ネット上での評判をみるとそれらが特に人気があったりして、好みは人それぞれということでしょうが、それにしても面白いものだと思います。

 さて、「伊藤蘭がソロアルバムを出す」というだけであれば、考えてみればまあそんなにびっくりする話でも無いかもしれません。今の時代、適当に歌ってデジタル処理した(つまり、後からいろいろ手直しして作成した)アルバムなどと言うものは、「誰でも」(少々音痴でも)その気になれば出せなくもないでしょう。 でも、この今回の話は、逃げ隠れできないイベントが一緒についているのです。
<伊藤 蘭 ファースト・ソロ・コンサート2019>
6月11日(火) 東京・TOKYO DOME CITY HALL
6月12日(水) 東京・TOKYO DOME CITY HALL
6月14日(金) 大阪・NHK大阪ホール
 この辺りが伊藤蘭のすごいところで、「どうせやるならアルバムもライブも全部やってしまえ!」という度胸というか意気込みを感じます。もちろんアルバムの販促ということもあるでしょうが、それにしてもこれは本気です。役者の片手間にちょっとアルバムでも作ってみるか_という軽い話では無いということでしょう。

 そしてこの頃になると、TV番組を始めとするいろいろなメディアに伊藤蘭の名前がちょくちょく現れるようになりました。

本当に64歳? ( Sony「otonano」より)

次の動画はアルバム「My Bouquet」からのダイジェスト映像の第2弾です。
(ところで、ここで伊藤蘭が使っているヘッドフォンは小生の愛用機と同じものです。チョットウレシイ…)
≪「My Bouquet ダイジェストVol.2」YouTube Sony Music より≫

 さて、このコンサートに関して、ファンの間で最も関心が高かったのではないかと思われたのは、果たしてランちゃんはキャンディーズの曲を歌うだろうか_ということです。
 だって「あの日」以来、3人はキャンディーズを封印してきたのですから。(この項つづく)

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コメント

  1. マコ より:

    ヘッドフォンが同じ
    チョット嬉しいではなくてメッチャ嬉しいでしょ(笑)

    ダイジェストしか聴いてないので何とも言えませんが
    楽しく歌っている感じはよく伝わって来ます。

    しかし美しい!  本当に64歳?ですよね~

    • kitapon より:

      なかなか投稿できません。やっと時間ができていざ書こうとすると、書こうとしていた内容を思い出せなくて、調べ直すといったようなことを繰り返している状況です。

      このヘッドフォンは実はプロが録音用によく使っているもので、伊藤蘭以外にも新曲の収録場面などでよく見かける、私の自慢の一品なのです。
      (でも何故か価格はあまり高くないのですが)

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