さすらいの茶人_14(近衛邸を覗く者)

ここは、広い書院2部屋と茶室があり、それらがすべて畳敷きの廊下で
繋がっているというダイナミックな造りで、廊下の外にさらに縁側があります。
その中のどこでもよいから好きな所に座っていると、抹茶と菓子が
運ばれて来るという、お茶を飲むにはもっとも気楽な形式です。
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ここは、広い書院2部屋と茶室があり、それらがすべて畳敷きの廊下で
繋がっているというダイナミックな造りで、廊下の外にさらに縁側があります。
その中のどこでもよいから好きな所に座っていると、抹茶と菓子が
運ばれて来るという、お茶を飲むにはもっとも気楽な形式です。
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脇目も振らずに下まで降りて来ると、ちょうど小さな神社があります。
これは好都合、と急いで参拝をして、さらにもう少し遠くまで... もう大丈夫。
ここまで追いかけては来ないだろう。 (もともと、何も追いかけてきてませんが)
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ここは丑寅櫓(うしとらやぐら)という怖い名前がついています。
階段の下から見上げてみると、なんというか、やはり止めておいた方がよいような。
結局、入口の戸を出来るだけ一杯に開き、すこしでも明るくしておいて、
少しずつ階段を上り始めました。
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小生は以前、別の茶室(伝想庵)の小間へ座敷側から案内してもらった
ことがありますが、いわば休演日に舞台を裏から覗いたようなものです。
ところが今回は違います。 客として招かれ、正しい入口から入って...
さて、どこが正しい入口かわかりません。
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よく見ると、入る時に通ってきた小部屋に、芳名帳が置いてあります。
おっと、これに名前をかかなくちゃ。 なんといっても、今から始まる茶会の
たったひとりの出席者なんだからな、 小生は。
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忠実な執事が連絡を入れてくれたので、あとは小生が茶室へ
降りて行けば、抹茶が飲めるという手筈が整いました。
でも客は小生ひとりだけの様子で、ということは、あの茶室が
小生の貸切ということでは? う~む、 微妙~。
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仕事の帰りに、海沿いの道路を走ることがあります。
このあたりに何か、と思いながらふと道の反対側を見上げると、
小高い山の上に結構有名な老舗のホテルが見えました。
「ちょっと行ってみろ。」と、さすらいの本能が命じます。
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(写真は公式ホームページより)
ここは楽羽亭という名前で、期待通りの外観です。
ちょうど西欧人らしき一団が出てくるところでした。(さすが東京!)
「日本の文化、大変にスバラシイで~す。」などと口々に言っている
のであろうと、勝手に想像しながらすれ違います。
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(写真はウィキペディアより)
仕事で東京へ行った帰りに、うまい具合に時間が空きました。
小生は1年に1、2度ぐらい東京に行きますが、急いで帰ることが多く
うろうろしている暇はあまりありません。 今回は、まずまず時間があるので、
よ~し、東京の呈茶はどんな具合かと、さすらいの虫が疼き始めます。
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