この「寧日庵」の関係者を(小生が勝手に)寧日メイト_ じゃなくて
寧日仲間と呼ぶことにしますと、今回の茶会の亭主側は寧日仲間の
AさんBさんCさんの3人、客側は仲間Aの御主人、仲間Bの娘さん、
茶道にあまり興味がない仲間Dさん、そして小生と小生の娘、という
5人です。
この連客をどう見回しても、誰も茶道などというものにはほとんど
縁がないように思えます。
ということはつまり、この茶会こそ、小生が以前から望んでいる
「例の茶会」になりそうなのです。
以前、小生は自宅で2度に渡り「異端の茶会」を開いていますが、
特に友人夫妻を招待した茶会(もどき)では、集まったメンバーの
ほとんどが、茶道のことなどまるで知らなかったのです。
そして、それでも茶会(らしきもの)はできるという意味で、小生に
とっては理想的な茶会と言えるものでした。
それ以来小生は、そんな風に素人が気楽に参加できる「茶会」へ、
今度はぜひ、客として出席したいと考えていたのですが、今回の話
は、つまりそういう茶会そのもののような気がします。
その上、先に述べたように、ここに至る事情と連客の顔ぶれから、
小生が正客をやらざるを得ないようなのです。
「気楽な茶会の正客」? これって、通常はとても経験できぬ
ものですよね。 これはこれで、とても面白そうではないですか。
但し、今まで何度もお話ししてきたように、小生は茶道に関しては
全くの素人です。 ただ、どういうわけか、茶会にはいろいろと縁が
あり、茶会がどういうものかを「ある程度」知っているという程度に
すぎません。
で、 このとき小生が考えていたのは次の様なことです。
気楽な茶会は大いに結構です。 作法など知らなくても、怒られ
たりしないでしょう。 変な所作に対して白い目で見るような、嫌な
連客など居そうにもありません。
でも、だからといって、立派な茶室でいろいろと準備をして招待
してくれる亭主側に対して、素人が訳も分からずに押しかけて、
ただ抹茶を飲んで帰ってくるというのでは、あまりにも勿体ないし、
失礼だし、そして何より_
それでは、つまらないのではないだろうか。 (この項つづく)