茶道 寧日庵3

寧日庵3_4(出席できないか)

 特別な事情のもとに催された茶会でしたので、前回までの2回で終わり
と思っていたところ、3年目の今回も寧日庵茶会が行われるとのことで、
招待された小生は大喜び…… 
 ところがこの頃、小生に困った問題が起こっていました。

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    (寧日庵の玄関にある絵画)

 ある晩のこと、散歩の途中で何となく膝に違和感を感じたのが始まりで、
2~3日後には両膝が痛くて日常生活にも支障を来たすようになってしまい、
その後いろんな医者に診てもらったり、針を打ったりしたのですが、一向に
治らず、原因も治療法も解りません。
 その後、普通に歩いたりする分には殆んど痛みもない程度に回復はした
のですが、1年以上経った現在でも、ある角度以上には痛くてとても膝を
曲げることが出来ないのです。

 それ故、この寧日庵茶会の時も、正座どころか胡坐をかいて座るのも
殆んど無理な状態であり、これでは茶会になどとても出席できないのでは
ないだろうか!
 いや待てよ、こういう時のために、正座を補助?する椅子のような物が
あるはずで、そう言えば以前、寧日庵に行ったとき、確かそんな物を見た
気がします。 あれを使えば……

 というわけで、事情を話してお伺いを立てたところ、補助椅子を用意
しておくから安心して出席してくださいとのことで、ヤレヤレとりあえず
この件は何とかなりそうです。

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 しかし、よく考えてみれば、正客が補助椅子に座ってお茶を飲んでいた
のではどうも面白くありません。 そこで、今回出席することになっている
娘に、小生の代わりに正客をやってくれぬかと訊いてみたところ、
「いいよ」と、いとも簡単に引き受けました。
 娘はカミさんから少しは手ほどきを受けていましたが、まぁ全くの素人と
大差ありません。小生が毎度苦労している正客というものをどうもナメて
いるようです。
 「正客をやるからには、ある程度は振舞いを知っている必要があるぞ」
と脅してみたところ、
 「大丈夫、入門書を読んでいくから」とのこと。

 う~む、やっぱり小生の子だ。     (この項つづく)

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コメント

  1. 木村正子 より:

    楽しく拝読しております。
    Tちゃんが正客
    これは面白くなりそう早く続きを読みたいです。

  2. kitapon より:

    さて、どうなりますことやら……

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