これも茶道_9(茶会ジャック)

 大寄せ14
   (写真は本文とは関係ありません)

 さて、このあとの顛末は、腹黒コンビ以外の誰もが予想もしなかったものです。 
...いや、ひょっとすると小生が予想できなかっただけで、こういうことはよくある
のでしょうか。

 まず正客が挨拶をする段になったとき、「まあ、○○さん。 本日は結構なお茶会で」
と席主(亭主)に対して話し始めたのは、何と、席の真ん中あたりに座っていた
腹黒コンビのうちの1人だったのです。

 この2人は席主と顔見知りなのをよいことに、その後もずっと話を続け、ついには
「あら、素敵なお茶碗ですこと、拝見してもよろしいかしら」と、直接席主に依頼し、
正客の飲んだ茶碗の拝見まで、正客を差し置いて始める横暴さです。

 それに対して、席主(男性でした)もまた、何の違和感もない風に、そのコンビの
相手をし続けたのは解せぬことで、これがその2人をしてますます増長させた、
というより、この席主も顔見知りの2人以外は客がいないかのような振る舞いで、
つまるところ、茶会はこの3人に完全に乗っ取られたといった雰囲気でした。

 そして...
とうとう最後まで、正客は全く一語も発することが無かったのです。

 大寄せ15
   (写真は本文とは関係ありません)

 会が終わり、静かに身づくろいして立ち去る本物茶人と、終わっても
まだ何やら話し込んでいる 腹黒コンビ+ダメ席主 を見比べながら、
茶会、大寄せ、茶道といったものの不可思議さを、小生、今更ながらに
考えたものです。

 あの2人は、一体何が目的でこの大寄せに出席したのだろう。
あの席主は、一体何を考えてあの席を務めていたのだろう。
彼らは、人をもてなすなどという意味は解らぬのだろうか。

 ところで...、
あのコンビは帰宅した後、「あ~今日は楽しかった。」とか、
「充実した茶会だったわねぇ。」なんて言っているのだろうか。 (つづく)

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