侘びた丈山苑-3(俗世間を離れず)

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 今度は建物の中に入ります。
広い座敷の中の、自分の好きな場所に座って、ゆっくり庭を眺め
ながらお茶を飲むことができるのです。

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 これが、何といってもこの丈山苑でのメインイベントで、都会の
喧騒を忘れ、俗世間を離れ、ただ一人茶を喫する_
 無我の境地だのというようなものが、一瞬、目の前をよぎった
のではないかと、そんな気がするようなしないような...。

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 しかも、抹茶は生菓子付きで300円(や、やすい!)
ん_  全然俗世間を離れていません。

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 時々、(仕事の帰りに通るので)仕事の関係者を「お茶でも」と
さそって、ここへ案内することがありますが、喫茶店でコーヒー
でも飲むのか_と思って付いてきた相手は、皆びっくりします。
これ、なかなか洒落ていると思いませんか?

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 相変わらず他にはあまり人を見かけませんので、庭も部屋も
小生たった一人のために用意されたかのようです。
 ここは(多分)市の施設であろうと思われますので、貴重な税金
が、どこの誰かわからぬ男のために使われているかと思うと、
少々後ろめたく、せいぜい丈山苑の宣伝でもしなくちゃと考えて、
この話を書いている_  というわけでも全然ありませんが。

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 室内に目を移してみると、三十六詩仙の額なるもの(の複製)とか、
狩野探幽の画とか、隷書の軸などという、大変ありがたそうなものが
いろいろ配してありますが、これらは前回お話ししましたように、
京都の詩仙堂を模しているとのことです。

 以前、その詩仙堂へ行った時に、はたしてこの丈山苑とどの位
同じものだろうかと思いながら見てみたのですが、建物は内外とも
確かによく似ているものの、庭は殆んど別個のものに思えました。

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 丈山苑の説明書によると、庭は一部分のみ詩仙堂と同じで
あるが、それ以外は別の庭園を再現し組み合わせている_
とのことです。
 先ほどの回遊式の庭園は、東本願寺渉成園ゆかりの庭園だ
そうで、それが例のしっくりしていない原因なのかもしれません。

 ということで、相変わらずどうでもいい話をだらだらと書いて
いるうちに長くなってしまいましたが、まだ望楼に上った話を
書いていませんので、今少しお付き合いを...(この項つづく)

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