寧日庵2_7(頭の中ぐちゃぐちゃ)

 初心者の連客に、何と濃茶が出されてビックリという話の続きです。
小生は、茶道の素人ながらも茶会の客はある程度経験していますので
(なんせ「さすらいの茶人」ですから)、濃茶を飲んだ経験は何度かない
ではないのですが、でも当然ながら「正客」として! 濃茶を飲んだこと
などあるはずがありません。 

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 それよりも、隣のMさんは正真正銘の初心者です。今やっと菓子を無事
に食べたばかりです。 濃茶どころか、薄茶の飲み方すらよく解っていない
のです。 何しろ小生に、初心者用の入門書の最初の方だけ読んでおけば
「大丈夫、大丈夫」と誘われて来たのですから。 

 というわけで、まず小生はMさんに、「濃茶」は普通の薄茶とは違うこと、
みんなで回し飲みすること、一人(今回は) 1/3ずつ飲むこと、飲んだ跡
は綺麗に拭くこと_ を、あわただしく説明しました。
 そう言っているうちに、もう濃茶の碗が出てきます。
ええと、確かこれを次客との間に置いて、みんなで礼をするはずで...
人に教えるどころか、自分が何をするかすらあまり自信ないのです。
せっかく例の教本を買ったのに~ 濃茶のところも読んで来ればよかった。 

   neijitsu218

 とにかく、何とか自分の分の濃茶を飲みました。相変わらず、茶碗を傾け
てもちっとも茶が口の中に落ちてきません。 口の周りにいっぱいついて
しまった茶を、それとなく舌なめずりして...

 次は、碗と一緒に出された湿し茶巾を使って飲み口を拭き清めて_ 
この辺り、小生は慣れぬ所作を人に見せながら説明するという、とっても
難しい事をやりつつ、 で、この後どうするんだったかなと、手順を思い出
そうというのですから、何だか頭の中がぐちゃぐちゃです。 

 こんな具合にして、とにもかくにも3人とも濃茶を飲み終えました!
でも、小生は正客として、あいさつだの質問だのと、やることが一杯あった
はずなのに、自分がこの時どうしていたのか、全然思い出せないのです。
確か、茶入れなどの拝見は申し出たような気がするのですが...。

   neijitsu219

 この頃にはもう、「正客振り」がどうの、という考えは小生の頭の中から
すっかり消えていました。  出された物を飲めれば上出来ではないか!
 もちろん、道具に関する亭主の説明など、 一つも覚えていません。
                       (この項つづく)

 

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