いやー これでこそ異端の茶会。
ほとんど作法を知らぬ初心者の客が集まって、縁高で出された主菓子を
食べ、初めて見る「濃茶」を(つつがなく)回し飲みするなどとは、茶道の
常識では絶対あり得ぬ_ ような気がしますが、どうでしょうか。
当然のことながら、細かい失敗とか変な作法とかは一杯ありました。
でも、例えばこの情景を、第三者が(遠くから)見ていたとしても、大して
違和感が無かったのではないだろうか。
そういう意味では、ど素人が茶会に出て、濃茶なんぞを出されたとして
も何とかなるんだ、 ということに小生自身が一番びっくりしています。
もちろん、ただ飲んだだけで、濃茶の席を全うしたなどとは言えないで
しょう。
折角の濃茶を、いい加減な作法で飲まれた亭主側の立場はどうか_
もし、この席を充分に味わいたいというような連客がいたらどうか_
などと言われれば、反論できません。つまりこれは、今回のような特別な
茶会だからこそ、あり得た話であり、これこそ小生が理想とするところの
「異端の茶会」においての象徴的な出来事ではなかったか、と思うのです。
大変だった話ばかり書きましたが、実際はこの濃茶席は(スリル満点で)
とっても面白かったことも確かです。 だって、こんな経験は滅多に味わえ
ませんから。 終わった後だから言えるのかもしれませんが...
因みに、後日Mさんに濃茶についての感想を聞いたところ、特に難しい
とか、特別な事をしたという印象はないとのこと。 なるほど、そんな物かも
しれませんね。
*****
さて、続いて薄茶になります(本格的だ~)。
前の席でさすがにちょっと肩が凝りましたが、何せ濃茶の席をクリアした
のですから、あとはもう怖いもの無しです。
一旦外に出て、案内されるままについていくと_
おぉ! すごい、これは素晴らしい。
リビングのテラスに設えた野点て風の薄茶席とは、ちょっと出来過ぎでは
ないですか。
周りの景色に見事に溶け合った風情で、とてもよい天気のもと、こんな
場所で薄茶三昧とは、 いやぁ 天国~~。 (この項つづく)
コメント
うん、それで・・それで・・・?
(2週間も旅行&疲れでダウンしていたので、
ブログに追いついて行けないか、と思っていたのですが、
ゆっくりペースなのでたすかりましたワ)
またまたステキな脚付きの水指ですね
相変わらずのスローペースですみません。
実は私も急用で一週間ばかり出かけていたため、更新が
後回しになってしまいました。
そうですね、素敵な水差しですね。
昨年と同じで、後から写真を見て初めてその良さに気がつく
という、まったく訳の解らぬことをやっています。