(写真は本文とは関係ありません)
やっと、小生たちの番が来ました。
お茶を飲む部屋の入口へたくさんの人が殺到するので、よほど気を付けていないと
躓きそうになります。
「ちょっと押さないで!」とすぐ前のヴェテランに甲高い声で叱られました。
無実の痴漢のような情けない気分です。
とにかく用心棒の傍へ行き、手順を聞きながら「客の心得」を思い浮かべます。
まず最初に、床の間の前で正座して、掛け物を拝見
...床の間の近くは満員でとても近寄れません。
畳の縁からこのぐらい離れて座って、と
...どんどん押されて、部屋の角に斜めに座らされました。
菓子が出てきたので、箸を使ってこうやってとって
...早くしてください。 という顔でみんなが睨みます。
やっと茶碗が運ばれてきました。 左隣の人に「お先に」の挨拶を
...隣の人はもう飲んでいます。
ここで確か、亭主に向って 「お点前頂戴...。」
...誰も聞いていません。
飲み終わったら茶碗を拝見、と。
...畳に置いた瞬間に茶碗を持って行かれてしまいました。
う~ん、36秒ルールはやっぱり厳し過ぎる。
一気飲みと大差ありません。
(写真は本文とは関係ありません)
こうして、小生の茶会デビューは散々な結果に終わりました。
やはりこれは、小生が勉強が足らなかったせいだろう ~か。
経験不足で、実戦の動きにうまく対処できなかったのが原因だろう ~か。
もう少し経験をつめば、きっと充実した時間を過ごせたのだろう ~か。
... それも、もちろんあるでしょう。
でも、いろいろ思い返すと、どうもそういうこととは次元が違うような気が...。 (つづく)