ところで、去年は客のほぼ全員が茶会は初めてだったため、小生が
正客をやらざるを得なかったわけですが、今回は先にも書いたように、
茶道の経験者が一人加わっていましたので、本来はその方にお伺いを
たてるべきだったのでしょうが、まぁ今までのいきさつからいって、これが
自然であろうと(勝手に)考え、小生が正客をすることにしたのです。
最初に、例の苔が見事な蹲で手を清め、躙口(極端に狭い入口)から
席入りします。 昨年同様、草履の始末は亭主側がやってくれますので
難しくありません。友人のMさんも小生の真似をしながらちゃんと後から
ついてきています。
で、勉強してきたように部屋の中を移動して床を拝見し、また歩いて
風炉と釜を拝見して、亭主はとりあえず仮座に座って...
昨年もそうでしたが、仮座どころか最終的にどこに座るかもよく解らない
メンバーばかりですので、途中で別の所に座ったりすると、大混乱になり
そうで、今年は最初から本座に座ることにしました。
(少しずれて座っていれば、特に邪魔になるということもありませんし)
茶道口からひとまず亭主側の全員が入室し、お互い挨拶を交わします。
その後、昨年と同じく初炭(炭を足して火をよくおこす様子を見せる点前)
から始まりました。
昨年は亭主3人が全員残っていて、仲間の様子を心配そうに見守って
いる_というような図でしたが、今年は点前をする亭主の他には、師匠が
後ろに付いていて、たまに助けを入れるという方式です。
小生はというと、風炉の初炭のときに、正客がどうしたらいいのかが、
ちっとも解っておらず、かろうじて香合(香をいれておく容器)の拝見を
申し出たぐらいで、あとはぼおっと見ていただけでした。
(ま、そんなもんでしょう。 昨年は香合の拝見も忘れたのですから)
次は、例のごとく別室で点心(食事)を頂きます。
退室前に、もう一度床を拝見して、風炉の中もよく見て... 気がつくと、
Mさん以外の連客はもうすっかり躙口から出て行ってしまっています。
(ウ~ムさすが2年目で、躙口からの出入りが素早くなっているような_ )
リビングに戻ると、点心が(点心と言ってよいのか解りませんが)今年は
何段にも重なった重箱に入っています。 昨年同様にとっても美味しくて、
これは相当高いに違いない、これだけで茶会の(形だけの)会費分はもう
足が出ているんじゃないかな_ などと、料理のことはちっとも解らぬ
小生は、程度の低いことを考えながら食事を楽しんだのでした。
(食べてしまった後の写真...)
ということで、後座(茶会の後半)の始まりです。
昨年は雨模様であったこともあって、後座は略式で茶道口から入った
のですが、今年は再度(蹲を使って)躙口から席入りしました。
うん、ここまでは充分に想定内で、何ら問題なく進行しています。
(この項つづく)