さすらいの茶人 茶道

さすらいの茶人_6(新宿御苑の蟻)

     楽羽亭1
     (写真は公式ホームページより)

 ここは楽羽亭という名前で、期待通りの外観です。
ちょうど西欧人らしき一団が出てくるところでした。(さすが東京!)
「日本の文化、大変にスバラシイで~す。」などと口々に言っている
のであろうと、勝手に想像しながらすれ違います。

 入口の横に、呈茶券の自販機が置いてあります。
でも、何だかこれは...。 例えて言うなら、一昔前の大衆食堂なんかに
あった食券の自販機の小型のやつといった感じです。
 ともかく、コインを入れてと。 何、700円? た、たかい!
さすが東京! 世界一の物価高。
 ひょっとすると、菓子が3個に、抹茶が2服ぐらい出てくるのかもしれない。

     楽羽亭2
     (写真は公式ホームページより)

 中は立礼席(座敷に座るのではなく、椅子に腰かける)ですが、なかなかの
雰囲気です。 ふぅ~ とひとつ深呼吸して幸福感に浸っていると、カタ、カタ、カタ、と
下駄を鳴らしながら、食堂のおばちゃん..でなくて、ともかく女の人がやってきます。

 「はい、おひとりね。」といいながら、呈茶券を受け取り、またカタ、カタと去っていきます。
なんか「はい、天丼一丁」と言われたようにも聞こえました。

 カタ、カタ、カタ また近づいて来ます。
「はい、お菓子ね。」        ...見ればわかります。
「皿を高く持ち上げて食べてね。」...へぇ~ さすが東京! 珍しい作法だな。
「アリが来るから。」        ...。
*
*
 この話は、これで終わりです。
この後、何度も東京に行きましたが、どうしてもさすらう気が起きません。 (つづく)

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コメント

  1. mako より:

    やっと(蟻さん)が理解できました(~o~)

  2. kitapon より:

    あのおばちゃんは西欧人の一団にも
    Because ants come. な~んていってたりして。

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