茶事とは難題_10(極寒下の汗)

 さて、いよいよ茶会の日がきました。
小生はもうすっかり落ち着いていて、慣れぬ茶会に緊張するというより、
初めての茶事を大いに楽しんで来ようという気持ちになっていたのです。

茶会の朝

 家を出る前に、本日必要な物をカミさんにチェックしてもらいましたが、
ハンカチもった? 花紙は? と、まるで小学生の遠足です。
「想定」では致命的な忘れ物をするはずですが、扇子は持ったし靴下も
あるし _ 、 もともと致命的なものなどあまり思いつきません。

 茶会は師匠の家で行われますが、小生は1度しか行ったことが
ありませんので少々心許無く、カミさんに描いてもらった地図を待って、
指定された時間の30分程前に着くように出かけることにしました。

 ところが、運悪く急ぎの電話が入ったりで、10分程遅れて出かけたの
ですが、車から降りた場所はどうも見覚えのない風景です。
カミさんの地図は予想通りさっぱり役に立ちません。

 そもそもカミさんの地図は、いつもまったく自分の思い入れだけで
描きますので、一体全体どちらが北かさえ...  
 おっと、責任転嫁して、ひとをけなしている時ではありません。

 近くには休日とて人影も見えず、止むなくカミさんに電話を掛けましたが
「この電話は電波の届かない...」という例の呪いの文句が返ってきます。

 季節は極寒。 折悪しくみぞれ模様の天候になる中、焦ってさまよう
小生は、耳も鼻も、もう真っ赤になって冷え切っており、気のせいか、
腹の具合も少しおかしいような...。  
道を間違えて遅刻し_ という「想定」が次第に現実味を帯び始めます。

 う~ ここは落ち着かなくては。
どう考えてもこの近くに違いありませんので、せいぜい道を1本か2本
間違えただけと思われます。 ならば、こちらの端から道を順々に辿って
行けば、そのうちに必ず見つかるはずです。

師匠の家

 結局、何とか2~3分前に着くことができました。  ・・・やれやれ。 
気がついたら、体は冷え切っているのに、すっかり汗をかいています。

 待合室に入り、さっそく同席の皆さんに挨拶をします。
おや、助太刀氏が見あたりません。 いつの間にか消えたとのことです。

 ともあれ、ここまでは「想定」以上の出来 _ かな? (つづく)

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