茶道 稽古遠望

稽古遠望_5(青いおじさん)

 周りにこれだけたくさんの変な茶人がいる(らしい)。
そして、それを誰もあまり問題にしていない(ように見える)。 
そのことに対して小生がとても不思議に思う...。
 この構図は、茶道以外の場面でもよく出会うような気がします。

愛知万博

 例えば_
 テーマパークなどで、整理券を発行すれば解決しそうなのに、誰も
特に文句など言わず、炎天下に何時間も並んでいる_とか、
 大して暑くもない夏の日に、そのあたりの店舗に入ると、ものすごく
冷房が効いていて、5分も居続けたら凍傷になりそうである_とか、
 すし屋や、そば屋の客が、亭主の顔色をうかがいながら、注文させて
頂いている_とか、

 どうしてみんな平気なんだろう。
 なぜ誰も不平を言わないのだろう。

 こういう場合に、小生はややもすると、関係者などに難癖をつけそう
になり、それを止めようとするカミサンに毒づいたりしているのですが、
落ち着いて考えてみると、周りの人がおかしいのではなくて、小生が
おかしいと考えた方が、無理がないのかもしれぬと、思わぬでもない
のです。
 世の中の事は「自分だけが正しい」よりも「自分だけが間違っている」
方が、はるかにありそうな話でしょうから...。

 ということは_
 公の場で、(自分が正義だと信じて)茶道の作法を振りかざしながら
クレームをつけているような腹黒ヴェテランを見て、腹を立てて家に帰り、
さっそく(自分が正義だと信じて)ブログに披露する_ などという事は、
五十歩百歩どころか五十歩五十五歩程度の話ではないか...。

 小生は今まで、茶道について散々、納得いかぬ とか、信じられぬ、
といった話をしてきたように思います。
 そして、いろいろな機会を通じて、小生の意見に賛同してくれる人達
が、少なからず存在することも知りました。

愛知万博モリゾー
   (青いおじさん)

 しかし、何か虚しい雰囲気も感じるのです。 
そんな意見はどこ吹く風といった様子で、皆そ知らぬ顔をしています。
たまにこちらを向いた人も、ちょっと苦笑してまた普段の生活に戻って
行くように見えます。 

 「はい、はい、そういう意見も承っておきましょう」 とか、
 「はっはっは、 青い!青い!」とか、
 「何言ってんの? このおじさん」
などと言われているような気もするのです。 (つづく)

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コメント

  1. 石橋静友堂 より:

    はじめまして。
    いつも 楽しく拝読しております。

    今回の記事は、特に、サブタイトルと「青いおじさん」の写真が
    秀逸で、何かコメントを残させて頂きたくなりました。

    今後の展開が、ちょっとドキドキしながら、待たれます。

    文章がお上手で、敬服しながらも、楽しく読ませて頂いております。

  2. kitapon より:

     石橋静友堂さんコメントありがとうございました。
    (ブログ(石橋静友堂oo!)を時々拝見させていただいていますが)
    私のブログをプロのかたが見られるとは決して考えておりません
    でしたので、汗顔の至り...です。

     まあ、そんなことを言っていてはブログなど出せないかもしれませんが。
    今後ともよろしくお付き合い願います。

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