閑話諸口

ヒチコック「鳥」_3

 ところで、前回のお話とは別の、これも小生がよく散歩に行く、結構
大きな(街中では一番大きいくらいの)公園が、我が家のわりに近くにある
のですが、この公園にはまずまず大きな池があり、その中ほどに掛かった
橋の上から池の全体が見渡せるようになっています。 また、この池には
街中では珍しく鵜やサギなどが時々飛んできて、魚をつついたりしている
のを見かけることがあります。

  bird17

 さて、今年まだ寒いころのお話です。
 この日小生は、例のごとく昼食の後の散歩の途中で、その橋の欄干に
もたれながら、暖かい日差しを浴びて少しぼんやりしていたのですが、
突然、あまり聞いたことのない騒がしい鳥たちの鳴き声に、びっくり
して我に返りました。
 よく見ると、どう見てもカモメの仲間と思われる鳥が、小生のすぐ
目の前に一杯群れて大騒ぎしています! そんな馬鹿な! 

  bird14
 
ここは海や川から遠く離れた街中であり、カモメを目にすることなど、
今まで一度もなかったのですが、それが一羽や二羽ならともかく、何十羽
も集まっているのです。 どうやら餌を放り投げている人がいたようで、
これを空中で取り合っているということらしいのですが、それにしても
こんなにたくさんのカモメが一体全体どこからやって来たのか、さらに
どうやって餌を見つけたのか、小生には全く訳が分かりませんでした。
 そして、これは例の「鳥」の中で、カモメが人を襲っているシーンに
そっくりだったのです。こんなことが本当に起こるのでしょうか。

  bird15

 カモメ達は散々大騒ぎした後いつの間にか居なくなって、あたりはまた
噓のように静かになったのですが...。 
この時小生は何とも嫌な雰囲気を感じて、そっと後ろを振り返ったのです。
すると_

  bird16

 知らぬ間に集まったカラスの群れが、じっと小生を見ているではありま
せんか。これはもういけません。小生は、あの「鳥」のラストシーンを
思い出しながら、カラス達を刺激しないように少しずつ後ずさりして、
そっとその場を脱出したのでした。  

 あ~怖かった!! 
こんなことがどうして起こったのか、今でも全くわかりません。
(この項おわり)

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コメント

  1. 木村正子 より:

    いっぱい集まってくると映画の様で怖いですよね。

    町の公園では大きな声で追っ払ったり出来ないから
    鳥達も安心して我がもの顔!天敵もいないし。
    「もっと緊張感を持って付き合ってくれ」と言ってやりたい(笑)

  2. kitapon より:

    その後もこの公園には何度も行っていますが、
    カモメを見たのは、後にも先にもこの時だけです。
    カラスは確かに「安心して我がもの顔」でうろついて
    いますが。

  3. 木村正子 より:

    カモメの飛距離はかなりなものですね。

    話は変わりますが、里山のツワブキが綺麗に花を咲かせています。
    お庭のツワブキも咲いているのでは・・・

  4. kitapon より:

    今日、この公園に行ってきたら、ツワブキが咲き乱れていました。
    庭のはまだですが。

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