閑話諸口

ヒチコック「鳥」_2

 前回、昔見た「鳥」という映画のトラウマで、今でも鳥が群れている
のを見ると、心穏やかでないというお話をしました。

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 さて、小生は(気候が良い時は)近くの公園などのベンチにすわって、
昼食のサンドイッチを食べたりするのが好きで、よくそうすることがある
のですが、こういう場所にはハトがたくさん集まっていて、弁当などの
おこぼれを目当てに、小生の周りに寄って来たりします。
 小生は、こんな時でも何となく「鳥」の思い出が頭をよぎるのですが、
まあハト程度では、あまり気になりません。

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 その日も、弁当を食べている小生の周りにハトやスズメが集まって
きたので、最初はパンのかけらを放ったりして相手をしていたのですが、
しばらくしてはっと気が付くと、いつの間にかハトやスズメは居なく
なって、その代わりに数羽のカラスが小生を見つめています。
さらにぐるりと見回してみると、小生の後ろには2~30羽のカラスが
おり、つまり小生はカラスの群れにすっかり取り囲まれていたのです。

 ハトに囲まれてランチならともかく、カラスに囲まれての昼飯はご免
です。それにハトならば「エサをくれ、くれ」と言っているに違いない
のですが、カラスは「おい、エサをくれないと痛い目に合うぞ」などと
言っているような気がしてなりません。

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 それでもしばらくカラスとにらみ合っていたのですが、如何せん敵は
多勢です。「よし、今日のところはこちらの負けだ。」と、悔しいけれど
小生はその場を早々に立ち去ったのでした。

 そういえば2~3日前の朝のことです。収集日だったので家の前に出し
てあった生ゴミの袋を、一羽のカラスがつつきに来たところを丁度目撃
したので、「こら!」と大声で追い払ったところ、ジロっと小生をにらん
だカラスは「覚えてろよ」と捨てぜりふを残して(のように見えました)
飛び去って行きました。

 すると次の日の朝、我が家の玄関横の自転車置き場のあたりに、カラス
のものと思しき黒い羽根が1枚これ見よがしに落ちていたのです。

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 これは何の合図だろう_ 「近日中に、仲間を連れて参上する。
せいぜい用心しておくことだ。」 などと言っているのだろうか。

 何だか、ヒチコックの映画の話をしていたはずが、カラスと小生の
因縁の話になってしまったようです...(この項つづく)

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