高校時代は小生が酷い劣等生であったせいか、あまり教師に
ついては記憶にありません。 但し一人だけ、とても嫌いな英語
教師がいたことだけは、鮮明に覚えています。
(写真は本文とは関係ありません)
この教師が皆に嫌われている_ というなら、大して腹も立た
ないのですが、どういうわけか生徒に結構人気があったのが、
小生には我慢ならなかったものです。
例えばこんなことがありました。
当時は朝の始業前のホームルームのような時間帯に、校内放送
でいろんな連絡事項を流すことになっていたので、各教室で生徒
達は静かにして、その放送を聞くのが常だったのですが、ある時
この教師が特別に(この放送で)話をし始めたのです。
(写真は本文とは関係ありません)
確か校内に最近ゴミが多いというような内容で、そのこと自体は
まあいいのですが、「**の後ろには8本のビンと13個の空箱」、
「○○の横には27冊の本」というように、自分が調べたゴミの詳細
を滔々と述べたてた後、「生徒諸君には以後よく気を付けるように。
以上。 御清聴ありごとうございました。」 と、締めくくりました。
この、いかにもこれ見よがしの、受けを狙った安っぽい話と、
校内の連絡放送に、「御清聴ありごとう」とは何事ぞ! と、小生は
とても不快な気分だったのですが、何とこのとき、別の教室から、
生徒たちの(この放送に対する)拍手の音が聞こえてくるに及んで
は、言いようの無い怒りがこみ上げて来たものでした。
またある時は、校舎の端の運動場に突き出している階段のような
場所で、この教師がロダンの「考える人」とそっくりのポーズのまま、
ずっと動かずに座っていたことがあったのですが、これはどう考え
ても、校舎の中からの生徒の視線を意識しているとしか思えず、
小生はその、程度の低い行動に、いささかあきれてしまったのを
覚えています。
さて、高校2年の終わりの頃のことです。
この教師の英語の授業中に、その事件は起こりました。
(というほどの話ではありませんが、この項つづく)