閑話諸口

東京への長旅-5(神聖なる時刻表)

 長旅の最後で、送迎バスを1時間近く待つにおいては、こんなお話が
ありました。

 そもそも、今回の東京行きにあたっては、4回も乗り換えがある故、
入念に時刻表を調べて、もっとも無駄の無いような計画を立てたのですが、
この最後のJR駅への列車は、9:35、10:33、11:36 といった具合に
1時間に1本、毎時間とも30分ちょっと過ぎに到着します。

 ところが、送迎バスの方は、9:30、10:30、11:30 というように、
何とすべて30分にこの駅を発車するのです。

  時刻表

 このJR駅はローカル線の終点近くですので、逆向きの客はほとんど
いないはずですし、この辺りはJRしか路線が通っていません。
 つまり、この施設へ行くために送迎バスを利用しようとすると、誰でも
必ずここで1時間近く待たされるという不思議なシステムになっています。
 しかもこの送迎バスは他の駅もまわってくるというわけではなくて、
完全に、この駅と施設とを結ぶシャトルバスなのです。

 これはおかしい。 どうにも納得がいきません。
よく見ると、時刻表の下に 「運行時刻は予告なく変更する場合があります。
ご確認の上お出かけください。」と書いてあります。

 さっそく、この目的地の施設に電話を掛けて、問い合わせてみました。
(この目的地とは、たくさんの人が集まる、大がかりな公共施設であり、
 多分、半公営のような組織であると思われます。)

  都下の某施設

で、電話の内容はこうです。
「この送迎バスの時刻表は少々不自然ですが、最近変更になったという
 ようなことはありませんか。」 

「いいえ、ずっと同じです。」

「少しだけ送迎バスに待っていてもらえれば、乗り継ぎがうまくいくのですが、
 そういうわけにはいきませんか」

 ここで、めんどうな客だと判断したのか、相手は上司らしき人と交代
しました。 
「いいえ、時間通りに発車します。」

 どうも応対が慇懃無礼です。電話相手はきっと役人の天下りに相違ない。 
小生はこの(半公営の)施設に呼び出されたわけではありません。
あくまでもこちらが「客」という立場です。

 まぁ、これ以上話しても無駄とは思いましたが、もうひと押ししてみました。
「今後、送迎バスの時刻表を変更される予定はありませんか。」

 すると、天下り氏は胸をはって(見えませんが)こうおっしゃいました。
「いいえ、JRの到着時刻は知りませんが、私どもはずっと前から
 この時刻表通りに運転していますので、変更する予定はまったく
 ありません」             ...... (この項おわり)  

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