魔王ふたたび_3(後ろめたい決断)

 小生はこのブログの中で、たまたま茶道に関する話を書いていますが、
もちろん茶道のプロでも熱烈な茶道崇拝者でもありません。
 いやそれどころか、ご存知のように小生は茶道に関して全くの素人で、
普段は茶道とはおよそ無縁の生活を過ごしており、何年もの間、茶道と
一切の関わりが無かったとしても、それでどうということもない_ 
といったような毎日を送っているのです。 

   佐吉庵4

 そんな小生ですから、たとえもう2度と会えないかもしれぬ心の師匠
だろうが、恐れ多くもお家元のご来駕であろうが、仕事を放っておいて、
それだけのためにわざわざ出かけていくというようなことは、普通では
とても考えられません。

 でも、しかし、すっかり諦めていた魔王との再会の機会が、奇跡的に
巡ってきたというのも確かです。 言うなれば、神がもう1度だけ小生に
チャンスを与えてくれたような気もします。 この機会を逃して、結局、
魔王に会うことができなかったなら、大袈裟でなく、一生後悔するような
気もしないではありません。

 そして、時々お話ししているように、小生は自営で仕事をしているので、
自分でその気にさえなれば、仕事に都合をつけておいて、遊びに出か
けるのが大して難しくないことも確かなのです。

   佐吉庵5

 ところが全く間の悪いことに、この日の翌々日から(仕事を休みにして)
旅行に出かける予定が大分前から決まっていたのです。 そんな日の
直前に、別の遊びのために仕事をさぼって出かけるというのか_
 さらに、この曜日は毎週カミさんが車を使う用事がある日で、小生が
つまらない用事で(我が家の1台しかない)車で出かけてしまうと、
カミさんもその大事な用事を中止しなければならないではないか_

 一体、これらの障害を無理やり押しのけてまで、出かけて行くほどの
必要があるのか?
 それほどにまでして魔王に会って、それでどうしようというのだ?
そもそも、やっと会った師匠が、果たして小生の考えている魔王かどうか
相手が解らぬのはむろんのこと、自分でも解らない可能性も大いにあり、
 結局のところ、本人か別人かすら解らぬまま帰ってくることになるかも
しれぬではないか... 。

 というわけで、カレンダーのマークを見ながら、その日の近付くまで、
行こうか、行くまいかと例のごとく優柔不断に迷っていたのですが_

 ええいっ!    とうとう出かけることにしました。
まるで、物の道理が解らぬ子供が、他のことは目に入らず、とにかく今
目の前にあるものがどうしても欲しいと駄々をこねているような、そんな
立場に自分がいるような後ろめたさを感じながら...。 (この項つづく)

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