茶道 茶の湯余聞

茶の湯余聞_10(よい風の茶会-2)

     三好5

 久しぶりの茶会で、よい風が吹いて、景色が良くて_ 
でも、なかなか自分たちの番がまわってこないという話の続きです。

 こういう時に女の人は、やれ子供がどうしたの、知人の母親がこうしたのと、
次から次へと話題に事欠かぬようで、小生は話し相手もいないので、カミさん
達の話を聞くとはなしに聞いていたのですが、それにしても、まぁ飽きもせず
どうでもよいような話に夢中になっています。

 おや、今度はどうやら車の運転の話をしているようです。  なになに_
 
 「私って、街中でも絶対にスピード出してしまうの」
 「そうそう、ゆっくり走るのって我慢できないわよねぇ」

  ......。  

  ところで ...   まだかな。

 こういう時に本でも持ってきて読んでいたらどうなんでしょう。
_きっと顰蹙(ひんしゅく)をかいますよね。 そうでもないのかな。

  三好3

 それにしても、よい景色でいい風が吹いて_

 いくら陽気がよくて庭が気持ちよくてもだまって1時間以上も座っていたら
いい加減あきてしまいます。

 とうとう我慢できずに待合室を出て、その辺りを一回りして、ちょうど隣の
建物でやっていた茶道具の展示会などを覗いたりして、時間をつぶしたの
ですが、でも、これだけの人が集まっていて、我慢できずに外に出て来た
人間は多分小生一人であることを考えると、やはり小生が異常なのかなぁ、
 そうだろうか...。
 
 大阪万博(古い!)で「月の石」を見るために、炎天下に延々と並んでいる
人の群れを見て、あっけにとられた覚えがありますが、まぁそれに比べれば
どうということもありません。

 おっ、また心地よい風が_

 そういえば、昔JRが国鉄と称していたころ、まだ宅配便などなくて、
仕事で荷物を送ろうとして(国鉄の貨物便を利用するために)よく国鉄の駅まで
荷物を持って行ったものですが、当時は誰もが認めるサービスの悪さを誇って
いた国鉄なので、さんざん並んで自分の番を待っていると、定刻の5時になろう
ものなら、「はい、おしまい」と目の前で窓口を閉められてしまったことがよく
あったものでした。

 で _
茶会の方は、我々の番が来たときには、もう施設の使用可能時間を過ぎていた
ため、目の前で窓口を閉められた_ などというこはなくて、結局のところ無事に
2席とも入ることができ、抹茶もおいしく頂けたのでした。(やれやれ)
 しかも、後に入った席は、普段は使うことはない観賞用の部屋を、本日だけ
特別に使用できたとのことで、結構よい雰囲気の小間だったのです。 

  三好6

 というわけで、今日の茶会は、なかなかよかったのですが_
小生は、この、ずっと何もせずに待たされるのと、正座しなければならない
のが、ともかくものすご~く苦痛なのです。

 帰宅してから、カミさんに「いや~待たされたなぁ」と言ったところ、
「そういえば、わりに時間がかかったわねぇ」とのこと。
 単に小生が短気だというだけのことなのでしょうか。

 茶会はなかなかよかったのですが...。  (この項おわり)

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