茶の湯余聞_7(不思議な桜まつり-3)

 平日の昼すぎに山の上の公園の「枝垂れ桜まつり」を覗いたところ、
思いもよらずたくさんの人が集まって盆踊りなど踊っているのを見て、
これは別世界に迷い込んだか、はたまた別の季節にタイムスリップ
したか_   というお話のつづきです。

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 田舎道を歩いていたら、いつの間にかそこはタヌキの村だった_
などという、宮沢賢治の童話にでもありそうな筋書きが頭をよぎり
ます。 (○○町の関係者の方、失敬な感想ごめんなさい)

 客層はというと、決して年配者ばかりではありません。
さすがに子供は少なかったのですが、若い人も結構いるようで、
注意深く観察しても、特に皆シッポなど出ていません。

 つまり、世間では何ということもない平日でも、この○○町にとっては
今日は特別な日なのに違いない_ と納得し、気を取り直して今度は
少し反対側に行ってみました。

 右手に高台があって、そこに登ると多分公園全体が見渡せるという
仕掛けのようですが、小生は疲れそうなことはやらない主義です。

 左手には、屋台というか模擬店のような店が並んでいて、この町の
主婦たちがボランティアで出張っているのかな、といった感じです。
 よし、ここで缶コーヒーでも買って... と考えながら近くまで
行ったところ、その横に講堂のような建物が建っています。

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 そして_  あるある、
「茶席受付 三百円」と書いてあるではありませんか。 もちろん、
すぐに券を購入して(芝生の庭でも飲めるようになっていたのですが)
庭側から呈茶の部屋に入りました。

 ここに至ってもまだ小生の偏見は拭えていません。
どうせ、テーブルでもおいてあって、その前に座っているとエプロン
でも掛けたおばちゃんが、抹茶を運んできてくれる_ といった寸法で
あろう。 まあそれでも、缶コーヒーが抹茶に化けたなら上出来と
言わねばならん。

 ところが、中に入ってみるとこれがちゃんとした部屋で、それらしい
道具組みがしてあり、床の間側と向かい側の両方に毛氈が敷いてあります。
 たまたま前の客の一団と入れ替わりのような形になったので、
この時点で小生一人だけになりました。半東役の女性(2人もいました)
に導かれるまま、床の間のある方の毛氈に座ります。
 う~ん、これはどうやら素人のおばちゃんではなさそうだな...

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 「点て出しでよろしいですか、それともお点前をご覧になりますか」
(つまり、出来上がった抹茶を運んで来ましょうか、あるいは今から
 目の前で抹茶を点てましょうか)

 「あっ、それではぜひお点前を見せてください」   (この項つづく)

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