茶道 腹黒茶人

腹黒茶人_14(くやしい退却)

東山植物園

 素晴らしい物でもてなされたら、本当に、たいていの人は嬉しくなって、
心のもてなしなど大して問題にしない_ だろうか。

 いやいや、やはりそんなことはないはずです。
少なくとも小生は、どんなに物でもてなされても、その人の心に卑しい
ものが見え隠れしたり、浅はかな動機が感じられたなら、あまつさえ
その人がこちらを見下した態度をとったりしたなら_
 二度と招待されたいとは思わぬでしょう。

 ただし、これはもちろん程度問題であり、ある程度は人間たるもの皆
そのような部分をもっているわけで、それを否定するほど小生は潔癖でも
なければ、そんなことが言えるほど立派な人間でも(全然)ありません。

 そうではなくて、それでよいと考えているのか_ 
結局のところどちらへ向かって歩いているのか_

*****
 どうも話が堂々巡りしながらだんだん重くなっていくような...。
今回は、そもそも最初から仮想敵なる腹黒軍団に対する悪口シリーズ
だったわけですが、何だか小生の意図するところから、だんだん離れて
行きそうな気配です。

 ということで、このあたりでシリーズ名をあらため、少しだけ雰囲気を
変えてみようかと思います。
(あまり変わり映えしないかもしれませんが...)

 しかし、どうも面白くありません。
威勢よく攻撃を開始したものの、思いのほか強い敵の抵抗にあって、
味方に動揺が起き、止むなく攻撃中止_ といった雰囲気です。

 くやしいので最後にもう一つ、腹黒茶人かもしれない師匠の話を
披露(告げ口)しつつ、 一旦退却することとします。
*****

かきつばた園

 最近、自分の師匠に我慢がならず、ついにその社中(団体、一門)を
止めてしまった人の話を聞きました。
 その人によると、その社中では、普段の稽古で使っている道具と違い、
高価な道具を使うときは、いつもの月謝とは別の「道具の使用料」を、
払わなければならないそうです。
 でもまあ、これは「特別稽古」という事で、我慢できないでもないとの
ことですが、我慢できぬのは、時々師匠が新しい道具を入手すると、
社中の皆に披露することだそうです。 

 披露すること自体は、特に問題はありません。
 ただし、その披露があった時は、月謝とは別に、「道具の拝見料」が
必要なのだそうです。
 もちろん、私は拝見したくありませんなどとはとても言えないとのこと。
 
 こんな師匠はどうですか? 
 (腹黒茶人 おわり。 稽古遠望(と、うさぎ) につづく)

にほんブログ村へ  ←人気ランキングに参加中(クリックして頂くとランクが上がります)

コメント

  1. ぶり より:

    はじめまして。いつも楽しく拝見しています。
    このところのお話、道具商に踊らされている、しかも、その自覚がないのは如何なものか、ということですよね。
    身の丈に合った茶の湯を追及したいと思っています。

  2. kitapon より:

     ぶりさんコメントありがとうございます。
    すっかり自分よがりの解りにくい話になってしまい
    申し訳ありません。
     もう少しの間、似たような話を続けますが、
    よろしくお付き合いのほどを...。

  3. はなこ より:

    こんにちは。
    毎回楽しく拝読しております。
    どうぞご遠慮なさらずに「腹黒茶人」のお話お続け下さい。
    茶の湯について、自由な感想をもつことも、それを書き留めてみるのも、だれにも自由なはずです。
    腹黒茶人はもっともっと糾弾されて良いものでしょうから。
    続きも楽しみにしています。

  4. kitapon より:

     う~む、そう言っていただけると、力が湧いてくるような...。
    自分でもこの話がどこへ向かっているのか少々解らなく
    なっています。
     しばらく迷走が続くと思われますが、まぁブログとはもともと
    そんなものですよね...。

  5. おたま より:

    お久しぶりです。

    あー、本当にわかるわーと、うなずくばかりです。

    利休が目指していたものとは大きくかけ離れているのです。
    腹黒というより、もう、全面に黒さが出ている人が大勢います。

    腹黒は可愛い方だと思いますよ(笑

  6. kitapon より:

     ありがとうございます。
     ちょっと自分の思考に自信をなくして、うろうろしている時に、
    皆さんからコメントを頂いて、充電_ といったところです。
     新シリーズもよろしくお付き合いください。

タイトルとURLをコピーしました