「やきもの散歩道」は久しぶりに面白い遊園地を見つけたような
気持ちで、その後も何度も出かけています。
(御存知、信楽の名物狸)
また、瀬戸や多治見、伊賀や信楽など、比較的近くで、有名な
焼物の街へ行っては、街めぐりを楽しむようにもなったのです。
さて、「やきもの散歩道」で買ってきた茶碗で、さっそくカミさんに
抹茶を点ててもらって飲んでみました。 何だか、この抹茶を飲む
までのストーリー性を感じて、不思議な味わいがあります。
もう少し後の時期になってから、自分で作った茶碗で抹茶を飲んだ
時は、もう一段深い味わいを感じました。
さらに趣味が高じて、自分で丹精込めて栽培した茶の葉を摘んで
石臼を挽いて_ などとなったら、それこそ各別な味がするに
相違ありません。
まあ、そこまで極めるつもりは全然ありませんが...。
小生は、陶磁器のなかでは、抹茶茶碗が比較的好きで、取り敢えず
気に入った茶碗はないかな_と探している自分によく気付きます。
茶碗をよく買うといっても、小生の場合は高価なものは買いません
(買えません)。 安価で、気に入ったものを探し出すからこそ、また
楽しみでもあるのです。
それでも、いつの間にか小生にも茶道の悪い空気?が入り込んで
いたことを痛感した出来事がありました。
それは、こんなお話です...。
東京に住んでいる姉が久しぶりに訪ねてきて、当時出来たばかりの
中部国際空港が見たいというので、案内したことがあります。
この時、すぐ近くですので「やきもの散歩道」も帰りに寄りました。
この姉は牧師さんと結婚していることもあって、決して贅沢はせず、
まあ行ってみれば、清く正しい生活を送っているようです。
さて、ある店で抹茶茶碗をたくさん売っており、一個¥2000とか
¥3000で、わりに気の効いたものがあったので、これは買うべし
と、喜んで店に入りました。 (つづく)