茶道 腹黒茶人

腹黒茶人_7(不思議な集団)

 腹黒茶人はヴェテランに多い(ような気がする)というお話を続けます。
 つい最近も、カミさんと一緒にデパートの特設会場へ知人の花展を
見に行った時のこと _

花展
   (写真は本文とは関係ありません)

 結構広い会場に一杯いろいろな花が活けてあります。 
でも残念ながら、小生は花のことは全く解りませんし、全然興味も
ありません。(なら、来なくてもよいのに...)

 さて、あるコーナーへ来たら、何だか着物を着た人達がたくさん
集まっていて、どうも妙な雰囲気が漂っています。 
 何が妙かというと、その人達は、ひと塊りになって互いに大きな声で
話をしており、その横を通り抜けようとする人々の、大変邪魔になって
いるのですが、どうやら周りが全く見えていないようで、人の迷惑を
全然意に介しておらぬ様子です。 
 つまり、言ってみれば「大きな顔」をしているのです。

 一体何の団体かと覗いてみると、どうやらこの花展の催しの一つ
として、このコーナーで呈茶をしている人達のようなのです。

 小生は、腹が立つよりもむしろ笑いをこらえるのに苦労しました。

 これが、派手な格好をした若者の集団だったなら、そんなに違和感は
ないのですが、きっちり和服を着こんで、いかにも「礼儀ならおまかせっ」と
言いたげな風体の人達だからこそ、とても不思議な雰囲気なのです。

 しかもこの時、この集団の中に一人二人おかしい人がいる_ という
のではなくて、(小生が見たところ)この集団の人達のほとんどが、同じ
ように振舞っていたのです。

 何故、こんなことになるのだろう...。 

伝想庵

 小生の(勝手な)仮説はこうです。
つまり、これはこの集団のトップがおかしいのではないか。
 師匠が正常であれば、間違った行動をする門人を正してやれば、
その人もやがて正しい行動をするようになるはずですし、少なくとも
小生が見て、殆んど全員が不思議な行動をするというような集団には
なり得ないでしょう。

 しかし、師匠が異常であれば、救いようがありません。 これは、
せっかくまともな人が入門しても、師匠を見習い、仲間に染まり、
やがて立派な腹黒茶人に育つと考えられるからです。

 そうして、これらの人達はヴェテランになるほど、ますますその
思想・行動に磨きがかかってくる_ のではないだろうか。(つづく)

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