腹黒茶人はヴェテランに多い(ような気がする)というお話を続けます。
つい最近も、カミさんと一緒にデパートの特設会場へ知人の花展を
見に行った時のこと _
(写真は本文とは関係ありません)
結構広い会場に一杯いろいろな花が活けてあります。
でも残念ながら、小生は花のことは全く解りませんし、全然興味も
ありません。(なら、来なくてもよいのに...)
さて、あるコーナーへ来たら、何だか着物を着た人達がたくさん
集まっていて、どうも妙な雰囲気が漂っています。
何が妙かというと、その人達は、ひと塊りになって互いに大きな声で
話をしており、その横を通り抜けようとする人々の、大変邪魔になって
いるのですが、どうやら周りが全く見えていないようで、人の迷惑を
全然意に介しておらぬ様子です。
つまり、言ってみれば「大きな顔」をしているのです。
一体何の団体かと覗いてみると、どうやらこの花展の催しの一つ
として、このコーナーで呈茶をしている人達のようなのです。
小生は、腹が立つよりもむしろ笑いをこらえるのに苦労しました。
これが、派手な格好をした若者の集団だったなら、そんなに違和感は
ないのですが、きっちり和服を着こんで、いかにも「礼儀ならおまかせっ」と
言いたげな風体の人達だからこそ、とても不思議な雰囲気なのです。
しかもこの時、この集団の中に一人二人おかしい人がいる_ という
のではなくて、(小生が見たところ)この集団の人達のほとんどが、同じ
ように振舞っていたのです。
何故、こんなことになるのだろう...。
小生の(勝手な)仮説はこうです。
つまり、これはこの集団のトップがおかしいのではないか。
師匠が正常であれば、間違った行動をする門人を正してやれば、
その人もやがて正しい行動をするようになるはずですし、少なくとも
小生が見て、殆んど全員が不思議な行動をするというような集団には
なり得ないでしょう。
しかし、師匠が異常であれば、救いようがありません。 これは、
せっかくまともな人が入門しても、師匠を見習い、仲間に染まり、
やがて立派な腹黒茶人に育つと考えられるからです。
そうして、これらの人達はヴェテランになるほど、ますますその
思想・行動に磨きがかかってくる_ のではないだろうか。(つづく)