茶道の懐_13(高価な安物)

常滑19

 今回は、ほとんどお金の話ばかりします。
お金の話というものは、読み手の経済状態によって、かなり意味が
変わってきますので、ご自分に合わせて適当に金額をスライドさせて
お読み願います。

 まあ、一般的な(と小生が考える)感覚では、抹茶茶碗というものは、
何10万もするものはさておいて、普通の安物を買ったとしても1万円
近くするのが普通で、5000円以下ならかなり安い、2000円程度の
ものなどを見かければ(めったに見かけませんが)、水が漏るのでは
ないかと心配になるといったような具合です。

 ところが、2000円とか3000円で、わりによさそうな茶碗を売って
いたので、「これは絶対に買わなくちゃ」と大喜び_ というお話。

 さて、「この茶碗すごく安いだろう。 ほら、ほら。」などと姉に見せた
ところ、姉がちょっと不思議そうな顔をして、「ふ~ん。 抹茶茶碗て
意外に高いものなのねぇ...」と答えたのです。
 
 実はその時は、大して何も気にもせずに、小生は自分だけ喜んで、
その中で気に入った茶碗を買ってきたのですが、姉が帰ったあとで、
落ち着いて考えてみると、だんだん姉の言葉の意味が解ってきた
のでした。

 高いか安いかは、その物に対する価値観の違いで一概にどうとは
言えないでしょう。 

 しかし、清く正しい生活の姉に対して、たかがお茶を飲む茶碗が
3000円もするというのに、「すごく安いだろう」と言ってしまう、その
感性は、小生がいつも嫌っている、(悪い部分の)茶道の空気に、
自分の心がすっかり染まってしまっている結果である_ ということに
この時やっと気付いたのです。

茶碗5

 いや、高いものにはそれ相応の価値があるのだ。 という意見も
あるでしょうし、その人の生活程度によって、判断基準が変わる
ということも解ります。

 しかし、普通の湯のみ茶碗がもし1万円もしたなら、勿体無くて
お茶を入れて飲む気にはとてもなれず、神棚へでも(我が家には、
そんなものは有りませんが)飾っておこうか、などと思いそうな小生が
茶道関連のものになると、急に、1万円でも安い、5000円以下なら
まあ割れてもいいか、などと考えているのが問題なのです。 (つづく)

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