茶道の懐_5(五十人五十色)

袱紗

 小生の周りにはどういうわけか、茶道の稽古をしている人が沢山
いて、小生のような素人が外から見ていると、茶碗をこね回したり、
袱紗(茶道で使うハンカチのような布)を引っ張ったりしていますが、
全体何のために、そんなことをしているのかと不思議でなりません。

 まあ、それは勝手だ。
ではボールをバットで打ったりして何が面白いのだ。と言われれば
返答に詰まりますが...。

 それはともかく、茶道の懐の深さは、例えば、茶道を始める、
または続けるためのさまざまな動機にも表れていると思います。

 抹茶を点てる技術を身につけたい、行儀作法を見習いたいとか、
資格を取りたい(どの流派でも、家元発行の免状があるらしい)という
ストレートなものはもちろん、和菓子が食べたい、抹茶が好きだとか、
着物を持っているが着る機会が欲しい_ などというのもあるようです。

 また、日常を離れて心静かな時間を過ごしたいとか、あの緊張感が
たまらないというものもあれば、逆に、何でもよいから、皆とワイワイ
やりたいという人もいます。

点前1 

 さらには、人との付き合い方、もてなし方を学びたいとか、
道を究めることによって己を高めたい_ という高尚なものがあると
思えば、茶道をやっていることを人に自慢したい、高い道具を持って
いるので他人に見せる機会を持ちたい_という、程度の低いものも
結構あるらしいのです。

 程度が低いと言えば、ある特殊な動機を持って、茶道を続けている
と思われる輩が、間違いなくかなりの割合で存在しています。
この特殊な動機については、また別の機会に述べるつもりですが、
まあ言ってみれば、大寄せなどで同席者に眉をひそめさせているのは、
すべからくこの手の人達です。

 この他に、何だか知らぬが、とにかく面白くて止められないとか、
親の勧めでいやいややってる_ というようなものもあって、まさに
十人十色、五十人五十色といったところです。

 一昔前ならこれに花嫁修業が加わったところですが、最近は何故か
とんと聞きません。  ということは、逆に、昔は多くの家において、
「おい、抹茶」と亭主が言えば、「はい、ただいま」と、すぐに抹茶が
出てきたということになりますか。
(その代わり、「おい、コーヒー」と言っても何も起こらなかったでしょうが)

 そして、もうひとつ。
日本文化に触れたい_という動機も、確かにあるようです。 (つづく)

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