茶道の懐_4(気前の良い日本人)

銀座1

 我々は、 いや少なくとも小生は、和食はさっぱりですが、洋食なら
多少のウンチクを語ります。 書道はできませんが、筆記体で洒落た
横文字を書くのは結構得意です。 日本家屋については構造すら
知りませんが、洋式建築なら優劣を論じたりします。 

 もともと東洋の物の粗悪な模造品であったはずの陶磁器でさえ、
やれマイセンだ、ロイコペだ、ともてはやします。 
サッカーはよく知っていますが蹴鞠は... まあこれはともかく。

 外国文化の溢れている現代の日本を嘆くつもりはありません。
もともと日本はそういう国であり、日本人は古来、外国の文化を
巧みに咀嚼して、我が物にして来たからこそ、現代の繁栄がある
とも言えるのですから。

 漢字しかり、仏教しかり、芸術から政治にいたるまで、日本は
外国から新たなものを抵抗なく取り入れ、それがいつの間にか、
日本の新たな文化となる_といった歴史を繰り返してきたはずです。

 昨日まで鬼畜と憎んで殺し合いをしていた相手でさえ、今日はもう
心を開いて友人となる(というより尻尾を振って子分になる_か?)と
いうような度量の広さ(変わり身の早さ)は、世界中で日本人だけが
持つ特性か、と思ったりもします。

 しかしその裏には、よき日本の伝統をも惜しげもなく捨て去るという、
何ともさっぱりした気前の良い部分があり、気がついた時にはもう
取り返しがつかぬようになっていたという、あたかも地球規模で進行
する自然の崩壊と同様の事象が起こっているのも事実でしょう。

曙月庵2

 環境保護とは違って、日本の文化の保存は絶対に必要なものとは
言えないかもしれませんし、日本文化の保護を声高に唱えようという
程の意識も気概も、小生は持ち合わせていません。

 しかし_ せっかく身近にあるものであれば、
知りたい、 接したい、 身につけたい... ような気もします。  

 で、茶道の登場です。 (つづく)

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