(写真は本文とは関係ありません)
いかにも小生は全くの素人です。
茶道の作法や本質などほとんど知りません。
でも、だからこそ単純に疑問を感じ、不思議でならないのです。
彼らは何年も、いや多分何十年も茶道を稽古し、もしくは
教えているはずです。 で、一体全体、何を求めて、茶道というものに
つきあっているのだろうか。 茶道の稽古とは何なのだろうか。
いかにきれいな手付きで抹茶を点てるかとか、どれほどたくさんの
点前を覚えるか、とかが稽古の究極の目的ではあるまい。
高価な道具をたくさん揃えているとか、多くの茶道関係者に顔が
売れているとかが、尊敬されるバロメータではあるまい。
茶道関係者には、自我を抑え、気配りし、人をもてなすことに長けた人、
つまり一緒にいて、楽しい気分にさせてくれる人ばかりが集まっていて、
茶会ともなると、当に「そのこと」を競い合う...などと期待するのは、
どうも小生の大いなる幻想のようです。
それにしても、
なぜ彼らのような腹黒者が、大きな顔で闊歩しているのだろう。
なぜ誰も彼らに意見したり、罰したりしないのだろう。
(写真は本文とは関係ありません)
------- 実は、 (注:ここから後は全くのデタラメです)
一部の人にしか知られていませんが、茶道界には3年程前から、秘密裏に
茶人等行動監視委員会(茶監委)というものが設立されています。
この下部組織に資格審査部・懲罰課という部署があり、何を隠そう小生は
その懲罰課の首席裁員、すなわち裁判所の長官のような立場にあるのです。
たまたま現場に同席した縁で、この事件は小生が裁くことになりました。
裁定の内容は本来なら一般に公開はされませんが、今回は特に悪質な
事件だったため、特別にここに公開することにします。
以下は裁定の要旨です。
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本事件は、多分に計画的であり、その手口は残忍・非道なものである。
また、自分の思惑通りに事を進めたいという身勝手な動機で何の罪もない
他人の心を著しく傷つけ、かつ茶道界全体に対する世間の評価を大きく
失墜させた罪は重大と認めざるを得ない。さらに、被疑者らには反省の色が
全く見えず、更生の可能性も殆んどないと思われ、情状酌量の余地はない。
よって、
腹黒コンビは茶道界から永久追放。
当該茶席の席主は、ほう助の罪で謹慎2年6ヵ月。
彼らの師匠は、監督不行き届きで、教授資格停止処分とする...。
--------- (「これも茶道」 おわり 「茶事とは難題」につづく)