キャンディーズ 音楽

キャンディーズ_2(大変な努力)

 当時は、「好きな音楽」を聴こうとしても簡単では無かったという話の続きです。
 その他に、盛り場に行くと「ジュークボックス」なるものが置いてあり、運よく自分の聴きたい曲が入っていれば、小銭を入れて聴くことができるのですが、考えてみれば周りの人は皆、他人の趣味の音楽を大音量で聴かされるのですから、今の時代ではとても考えられぬシステムのような気もします。


(これがジュークボックス)

 スマホを使えばストリーミングサービスでいつでもどこでも、どんな新曲でも自由に聴ける時代に生きる人には、「好きな音楽」を聴くために、大変な努力が必要であったという、このあたりの話はとても理解できないところでしょう。

 さらに言えば、いまのようにYouTubeで簡単にPVやライブ映像まで見られるということは、小生の年代の音楽ファンにとっては全く夢のような話で、例えば小生がプレスリーに夢中になっていた頃、映像どころかプレスリーの顔さえ大してよく知らなかったのです。だって、せいぜいレコードジャケットの写真が情報の全てなのですから。

 ビートルズの頃は、さすがに音楽雑誌などでたくさんの写真に接する機会がありましたが、それでも初期のころは、演奏の様子などは全然知らなかったものです。


The Beatles(映画「A Hard Day’s Night」より)  

 そう言えば、その当時こんなことがありました。TVの正月番組で人気タレント達が2組に分かれて、かくし芸を競うような番組があり、ここで両軍ともそれぞれビートルズの演奏の真似をしたのですが、どちらの組も4人ともギターを抱えて横に4人並んで歌って見せたのです。そしてそれを見ていた(小生も含めた)大部分の視聴者が、そのことに関しては全然違和感を持たなかったのです(多分)。
 これって、少しでもビートルズのことを知っている人なら、いかに変な様子か解りますよね。出し物になるくらいですから、もう日本でも相当に有名であったビートルズが、どんな風に演奏しているかを殆どの人が知らなかったのです。だって、演奏の様子を知る手段が無かったのですから。
(プロモーションビデオが登場するのは、もっと何年も後のことです)

 また、こんなこともありました。
小生がプレスリーに夢中になっていたころ、彼が主演する「監獄ロック」という映画が上映されました。小生はこの映画を見に行ったのですが、このとき、何とかこの音(つまりサウンドトラック)を映画から録音してきたいと考え、映画館へテープレコーダーを持ち込むことを思いつきました。 


(映画「監獄ロック」より)

 当時はテープレコーダーなどという貴重品は普通の家庭にはめったに無くて、何故か我が家にそういうものが運よくあったので、これを使わぬ手は無いと、小生は考えたのでした。 但し、今の時代からは想像もつかぬような大きさで、ちょうど現在の(大きめの)インクジェットプリンター程度のサイズと重さでした。
 これを(家族に内緒で)持ち出して、大きな紙袋に入れ、係員にばれぬかとビクビクしながら映画館内へ持ち込み、映画の途中でプレスリーが歌い出すのを見計らって録音スイッチ(大きな音がするんです)をON/OFFする……という、涙ぐましい努力をして、さて帰宅してから早速再生してみたら、何と雑音だらけでほとんど録音できてなかったという、まあ何とも馬鹿馬鹿しい結末でした。

おっと、今回は確かキャンディーズについての話のはずですが_(この項つづく)

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コメント

  1. マコ より:

    興味深い楽い物語を新しいパソコンで読んでいます。

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