うさぎの話_伍

謹賀新年
 吾輩は「うさぎ」である。 名前はまだ…いや、名前は茶々丸。 
どうやら体の色から付けられた名前らしいが、吾輩はこの名前が結構
気に入っている。 
 時々「くーちゃん」と呼ばれることがある。 そんなヤワな名前は吾輩
には相応しくないと思うのだが、どうも先代の名前らしい。 

 吾輩はこの家に飼われてもう3、4年になる。
小さい頃はとても可愛がられて、いつも誰かが吾輩を触ったり話しかけ
たりするので、少々うるさく思っていたものだが、最近はちっとも相手に
されず、たいていは狭い部屋の片隅の暗いところにカゴを置かれて、
一人で淋しく暮らしている。
 
 時々、「茶々、うるさい!」と怒鳴られるので、はっと気がつくと、カゴの
一部をガリガリやっている吾輩がいる。 他に何もすることがないので、
カゴを噛むくらいのことは、大目にみて欲しいものだが、どうもこの音が
人間どもには大層うるさいようである。

 先日、久しぶりにカゴから外に出してもらったので、喜んで走り回ろう
としたら、首根っこを押さえられ、「おとなしくしていろ」とか、「動くんじゃ
ない」とか、「こっちを見ろ」などと勝手なことを言われた挙句、もの凄く
まぶしい光を2、3度浴びせられて、しばらくの間、目が見えなくなって
しまった。

 今日は何だか御馳走が沢山出た後、いろんな人が吾輩を見て何やら
話をしている。 吾輩の人気が回復したということかな?

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