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稽古茶会は今までに何回か行ってきましたが、今回は私の茶歴30年ということもあり、
それを口実に「記念茶会」として、初めて正式な茶会を催すことになりました。
以下は、当日の模様と、茶会に関しての私の感想を書かせて頂きました。

 去年の11月のリハーサルを終え、いよいよ本番(?)の記念茶会です。

 思いおこせば、20歳の日に わたくしの今の先生のお姑様である大先生の門をたたいて今年で30年。
先生方や姉弟子様方の50年、60年というお茶歴に比べれば、まだまだほんのひよっこです。

 途中第2子の出産後は、毎週のお稽古はなかなか難しく、特別稽古等が主な日々も有りましたが、
今振り返ってもあっという間と言うのが正直な感想です。



    朝・10時
    第一席のお客様がおみえになりました。


    さあ始まります。
    打ち合わせ通りに頑張りましょう。

 お茶の世界でもうこれでおしまい、修行終わり、という事はないと思います。
日々新たに、やればやるほど、自分の修行不足が目について、立ち止まって、
落ち込んで、また立ちあがって、歩き始める。

 そんな繰り返しで今日まで来ました。
そして、たぶんこれからもずっと同じように繰り返していくのであろうと思っています。

    ご記帳。      待合。





         お点前。
         小間に緊張感が漂います。

 さて、そんな道半ばでの今回の記念茶会です。
準備段階から、親先生の親心からのだめ出しが沢山あり、それを一つ一つクリアしていく日々でした。

 正直、途中で「もうこの辺で妥協したいなぁ..」と言うようなさぼり心もでましたが、
親先生の言葉を信じ、やりなおしの繰り返しで、それでも何とか茶会は無事に始まりました。


    点心席です。
    お味はいかがでしょうか。
    お点心はこんな感じでした。
             


    水屋は大忙しです。


                     お茶碗拝見。

    「結構なお服加減でございました。」
    親先生のするどい視線が....。

 茶会が終わって、振り返ってみました時に、「はっ」と気付いた事があります。
茶会を催すにあたって、「そこまでしなくてもいいかなぁ」と甘く考えていた諸々に対する
親先生の数々のダメ出し。   ・・・おっしゃるとおりでした。

 人として、茶人として、幾多の困難を乗り越えていらっしゃった親先生の言葉は、
正に 「万にひとつも無駄がない。」 ということです。


  こちらはお席が終わったお客様。 くつろいで庭を見て頂いています。


 何かをしようとするとき、その道の先人の教えは本当にありがたく貴重なもので、
その意見に素直に耳を傾け、自分でも十分に考え、納得のいくまで検討する、
その事の大切さが身にしみてよくわかったような気がします。

 「素直」  また一つ、お茶の道のわたくしのキーワードが増えました。

 ご指導、ご協力くださいました皆様。 おかげさまで無事に茶会を終えることができました。
心より御礼申し上げます。

 社中の方々、たいへん、たいへんお疲れ様でした。

 そして最後に、
このささやかな茶会にわざわざお運びくださいました皆様、ほんとうに有難うございました。


All photos by Kiyoshi Ishizaki
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